シリコンvsTPE:性玩具素材の安全性ガイド
2023年5月13日 · 7 min read
性玩具市場において最も多く使われている素材はシリコンとTPEです。両者は見た目が似ていますが、安全性と衛生面では大きく異なります。
最も重要な違い:孔性vs非孔性
シリコン(プラチナ硬化):非孔性 表面に目に見えない微細な孔がなく、細菌やカビが内部に入り込みません。煮沸消毒が可能で、完全な衛生管理ができます。
TPE(熱可塑性エラストマー):孔性 表面に微細な孔があり、細菌が繁殖する可能性があります。どれだけ洗浄しても内部の微生物を完全に除去できません。パートナーと共有する際には必ずコンドームを使用してください。
プラチナ硬化シリコンについて
「プラチナ硬化シリコン」とは、白金触媒を使って液体シリコンを硬化させたものです。この製法では残留化学物質が少なく、最終製品は化学的に安定しています。
医療・食品分野で使われる基準(ISO 10993)に適合するシリコンは、粘膜との長時間接触に安全とされています。
対照的に「過酸化物硬化シリコン」はコストが低く、一部製品に使われていますが、残留化合物が残る可能性があります。商品説明で硬化方式が明記されることはほとんどありませんが、確立したブランドの製品は通常プラチナ硬化を採用しています。
TPEの実態
TPEは「熱可塑性エラストマー」の略で、多種多様な配合が存在します。低価格帯のシリコン代替品として広く使われています。
TPEがおもちゃに使われる主な理由はコストです。しかし孔性であるため、以下の問題があります:
- 使用後に細菌が繁殖する可能性
- 完全な消毒が不可能
- 長期使用での衛生管理に限界
ただしTPEにも使い道はあります。使い捨て前提の製品や、コンドームを常用する場合には選択肢になり得ます。
フレームテストと水テストは信頼できない
ネット上で広まっている「火でかざす」「水に浮かべる」などのシリコン判別テストは信頼性がありません。素材の配合によっては本物のシリコンでも燃えたり、TPEでも沈んだりすることがあります。
最も信頼できる判断基準は:
- 信頼できるブランドと小売業者から購入する
- 「100%プラチナ硬化シリコン」と明記された製品を選ぶ
- 素材の詳細を明示していないブランドは避ける
選び方のまとめ
シリコン製を選ぶべき場合:
- パートナーと共有する
- 長期使用を想定
- アレルギーや敏感肌が心配
TPE製が許容範囲の場合:
- 個人使用でコンドームを使用する
- 短期間使用で安価なオプションを求める
- 買い替えを前提とした使い捨て的な使用


